「日本文学100年の名作第3巻 三月の第四日曜」
暗い時代に多様性を失わなかった日本文学 「日本文学100年の名作第3巻 三月の第四日曜」新潮文庫 「猫町 萩原朔太郎」詩人の「私」は、散歩の途中で方角が分からなくなり、近所の町でさえ見知らぬ場所に感じる経験を度々...
暗い時代に多様性を失わなかった日本文学 「日本文学100年の名作第3巻 三月の第四日曜」新潮文庫 「猫町 萩原朔太郎」詩人の「私」は、散歩の途中で方角が分からなくなり、近所の町でさえ見知らぬ場所に感じる経験を度々...
時代の流れに逆らう痛烈な批判 「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」 (萩原朔太郎) (「猫町 他十七篇」)岩波文庫 日清戦争において、玄武門の城壁をよじ登り、門を乗り越えて敵中に降り立った英雄・原田重吉は、金鵄勲章を授章して...
朔太郎は仮想空間で羽ばたいた 「ウォーソン夫人の黒猫」 (萩原朔太郎) (「猫町 他十七篇」)岩波文庫 頭脳明晰なウォーソン夫人。 ある日、彼女が帰宅すると、 部屋の中に黒猫がいた。 どこにも入る隙間がないのに、 黒猫は...
群集の中に在っての孤独 「青猫」(萩原朔太郎) (「萩原朔太郎詩集」)新潮文庫 前回、萩原朔太郎の 「猫町」を紹介しましたので、 やはりこれを 取り上げなければなりません。 本詩集は「月に吠える」に続く、 著者の第二詩集...
若い人たちを日本文学へ誘う一冊 「猫町+心象写真」 (萩原朔太郎+心象写真制作スタッフ) KKベストセラーズ 萩原朔太郎の「猫町」に魅せられ、 こんな本まで買ってしまいました。 標題の通り、「猫町」に、 そのイメージを...
「若い人」と「明治の文学」との距離を縮める試み 「猫町」(萩原朔太郎) (絵:しきみ)立東舎 以前取り上げた 夢野久作「瓶詰地獄」 (絵:ホノジロトヲジ)と同じ 立東舎からのシリーズの一冊です。 本書も楽しく読むことがで...
確信犯的な幻影体験なのです 「猫町」(萩原朔太郎) (「日本文学100年の名作第3巻」) 新潮文庫 詩人の「私」は、散歩の途中で 方角が分からなくなり、 近所の町でさえ 見知らぬ場所に感じる経験を 度々してしまう。 「...